Claude Code「Projects」刷新|並列スレッドが自動で開発を進める新機能とは

Claude Code「Projects」刷新|並列スレッドが自動で開発を進める新機能とは

📌 この記事の要約

  • Claude Code向け「Projects」が全面刷新
    Anthropicは2026年9月17日、Claude Codeの「Projects」機能を刷新したと発表。旧来のナレッジベース型とは異なる新しい仕組みが導入された。

  • コーディネーターが複数スレッドを並列制御
    ユーザーが依頼すると、Claudeがコーディネーター役となり複数の「スレッド」を立ち上げ、コード修正やプルリクエスト作成までを並列で担当する。

  • Overviewペインで進捗を一元管理
    各スレッドの状態は「レビュー待ち」「対応待ち」「作業中」「マージ待ち」に分類され、スマートフォンからでも進捗確認や指示出しが可能。

  • 現時点はベータ版、対象は一部のPro/Maxユーザー
    Claude ProまたはMaxプラン加入者の一部に限定提供中。今後数週間で対象を拡大し、Team・Enterpriseプランやチャット・Coworkにも展開予定。

はじめに

2026年9月17日(現地時間)、Anthropicは「Claude Code」向けの「Projects(プロジェクト)」機能を全面的に刷新したと発表しました。

この記事を読めば、新しいClaude Projectsの仕組みや2024年版との違い、利用開始の条件までまとめて理解できます。

Claude Projectsとは|2024年版との違い

Claude Projectsという名称は今回が初出ではありません。まずは旧機能との違いを整理します。

旧Projects:チャット用のナレッジベース機能

2024年6月にリリースされた従来のProjectsは、チャットの会話やナレッジ(資料・ドキュメント)を1つのフォルダにまとめて管理する機能でした。カスタム指示を設定しておくことで、毎回同じ背景説明をし直す手間を省ける点が特徴です。この従来版は、Claude.aiのチャットやCoworkのプロジェクトとして今も引き続き利用できます。

新Projects:コーディネーター×並列スレッドの仕組み

一方、今回刷新されたのはClaude Code向けのProjectsです。ユーザーが1つの「プロジェクト会話」でClaudeに作業を依頼すると、Claudeがコーディネーター役となり、内容に応じて複数の「スレッド」を立ち上げます。各スレッドは独立したクラウドセッションとして並列に動作し、コードの修正やプルリクエストの作成までを担当します。

ユーザーは細かい調整作業をせず、進捗確認や承認だけを行えばよい点が、旧Projectsとの大きな違いです。

ユーザー、プロジェクト会話(コーディネーター)、複数のスレッド、Overviewペインの関係を示す構成図

新しいClaude Projectsでできること

スレッドとコーディネーターの役割分担

新しいProjectsでは、以下のような役割分担で作業が進みます。

  • プロジェクト会話(コーディネーター):ユーザーからの依頼を受け取り、内容を整理してスレッドに割り振ります
  • スレッド(ワーカー):実際にコードを変更し、必要に応じてプルリクエストを開き、完了したら会話に報告します

例えば「チェックアウト処理のレイテンシを改善する」という目標を設定すれば、Claudeが各エンドポイントのプロファイリングや最適化のテストを、複数のスレッドで並行して進められます。また、複数リポジトリにまたがる旧APIエンドポイントの廃止作業のように、リポジトリごとにスレッドを分けて移行を進めるといった使い方も可能です。

Overviewペインでの進捗管理

プロジェクト画面には「Overview」というペインが用意されており、各スレッドの状態を一覧で確認できます。状態は「レビュー待ち」「対応待ち」「作業中」「マージ待ち」などに分類され、対応が必要なスレッドがひと目でわかる設計です。スマートフォンからでも進捗の確認や指示出しができるため、パソコンの前を離れていても作業を止めずに進められます。

利用開始の条件と対象プラン

ベータ提供の対象者

新しいProjectsは、現時点ではベータ版として一部のユーザーに限定提供されています。対象は、Claude ProまたはMaxプランに加入しており、かつClaude Codeのクラウドセッションを利用したことがあり、ウェブ版やデスクトップ版で既存のプロジェクトを作成していないユーザーです。TeamプランやEnterpriseプラン、通常のチャット・Coworkでは、まだ利用できません。

今後のロールアウト予定

Anthropicによると、今後数週間かけてProおよびMaxプランの対象ユーザーを広げ、その後はチャットやCowork、Team・Enterpriseプランにも展開していく方針です。すでに対象外だったユーザーも、ウェイトリストに登録しておくことで、順次アクセス権を得られる見込みです。なお、既存の(旧版の)Projectsは引き続き通常通り利用でき、ロールアウトの拡大に合わせてアップグレードされる予定です。

よくある質問(FAQ)

Q. 新しいClaude Projectsは今すぐ使えますか? 現時点ではベータ版として、Claude ProまたはMaxプランの一部ユーザーに限定提供されています。対象外の場合はウェイトリストに登録することで、順次利用できるようになる見込みです。

Q. 旧バージョンのProjectsはなくなってしまいますか? なくなりません。従来のチャット・Cowork向けProjectsは引き続き利用可能で、今後のロールアウト拡大に合わせて新しい仕組みにアップグレードされる予定です。

Q. どのような作業に向いていますか? 複数のリポジトリにまたがる修正や、レイテンシ改善のように並行して検証を進めたいタスクに向いています。1つのセッションで完結する小さな修正であれば、通常のクラウドセッションで対応する方が適しています。

まとめ

Claude Codeの新しいProjectsは、コーディネーターが複数のスレッドに作業を振り分け、並行して開発を進められる仕組みです。旧来のナレッジベース型Projectsとは異なる機能である点を押さえておくと、混同を避けられます。現時点ではベータ版のため、対象プランに該当する方はまず公式ドキュメントで最新の提供状況を確認し、実際にどのような作業を任せられそうか試してみることをおすすめします。


参照ソース一覧

GMO天秤AIメディア編集部 / GMO天秤AI株式会社
【著者プロフィール】 GMO天秤AIメディア編集部 / GMO天秤AI株式会社 筆者
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