- 【著者プロフィール】 天秤AIメディア編集部 / GMO天秤AI株式会社 筆者
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📌 この記事の要約
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音声・モーション・速度の3軸を同時改善
Grok Imagine Video 1.5は、音声品質・モーションの安定性・生成速度のすべてで前モデルを上回ると公式発表。クリエイティブ用途での実用性が大幅に向上した。 -
Video 1.5 Fastは約25秒で6秒・720p動画を生成
前バージョンの40秒以上から大幅に短縮。試行錯誤を繰り返すクリエイティブ作業での反復速度が向上した。 -
Projects・マルチエージェント・検索の3機能を新たに追加
生成物のプロジェクト管理、複数プロンプトの並列実行、ライブラリ検索が利用可能になり、制作ワークフローが強化された。 -
API・Web・アプリの複数手段から利用可能
xAI API(Pythonコード例あり)、Grok、iOS/Androidアプリから利用でき、無料プランでの試用にも対応している。
はじめに
2026年6月16日(米国現地時間)、xAI(イーロン・マスク氏が創業したAI企業)は、AI動画生成モデル「Grok Imagine Video 1.5」を正式リリースし、Imagine APIで一般提供を開始しました。
この記事では、前バージョンからの主要な改善点・新機能・実際の使い方を体系的にまとめています。AIを活用した映像制作に関心のあるエンジニアやクリエイターの方は、ぜひ参考にしてください。
Grok Imagine Video 1.5とは?前モデルからの3つの進化
Grok Imagine Video 1.5は、xAIが開発する画像から動画を生成するimage-to-video(画像→動画変換)モデルです。公式発表では「音声・モーション・速度のすべての面で前モデルを上回る」とされており、クリエイティブ用途での実用性が大きく高まっています。
音声・セリフ生成がよりクリアに
音声・セリフの品質が向上し、効果音・環境音・セリフが動画生成とまとめて生成・出力されるようになりました。映像のアクションに音声が自然にマッチし、セリフの明瞭さと口の動きとのシンクロ精度も改善されています。
モーションと物理演算の精度が向上
クリップ全体を通じて動きが安定するようになりました。前バージョンで発生していた「ワープ(映像のゆがみ)」が減少し、物体の重さや慣性がより自然に表現されています。長尺クリップでも動きの破綻が起きにくくなったことで、映像全体の完成度が上がっています。
生成速度が約2倍に高速化(25秒で6秒・720p動画を生成)
「Video 1.5 Fast」は生成速度が前モデルの約2倍になりました。6秒・720p解像度の動画を約25秒で生成でき、前バージョンの40秒以上から大幅に短縮されています。プロトタイプ制作や試行錯誤を繰り返すクリエイティブ作業において、反復速度の向上は実務上の大きなメリットといえます。
Grok Imagineの新機能|クリエイティブワークフローを強化する3機能
Video 1.5のリリースと同時に、Grok Imagineには実務での活用を助ける3つの新機能が追加されました。
Projects(プロジェクト管理)
生成した画像・動画をプロジェクト単位で整理できるようになりました。左サイドバーにプロジェクトが表示されるため、複数のクリエイティブ案件を並行して管理する際に役立ちます。
Multiple Agents(複数プロンプトの並列実行)
複数のプロンプトを同時に実行できるようになりました。1つの生成が完了するまで待つ必要がなくなり、複数のバリエーションを並列で生成して比較する作業が効率化されます。
Search(ライブラリ内の画像・動画を検索)
過去に生成した画像・動画をキーワードで検索できる機能です。生成数が増えるにつれてライブラリが膨大になる問題を解消し、目的のクリップを素早く見つけられるようになりました。
Grok Imagine Video 1.5の使い方|API・Web・アプリから始める方法
Grok Imagine Video 1.5は、xAI API・grok・iOS/Androidアプリの複数の手段から利用できます。
xAI APIでの利用
APIでは、モデル名 grok-imagine-video-1.5 を指定して動画を生成します。開始画像のURLと動画の動きを表すプロンプトを渡すと、生成済み動画のURLが返ってきます。解像度(720p等)と動画の長さ(秒数)も引数で指定可能です。
grok.com / iOS / Androidアプリでの使い方
コードを書かずに試したい場合は、ブラウザから grok.com/imagine にアクセスするか、iOS・Androidアプリの「Grok」をダウンロードすることで利用できます。Video 1.5 Fastはこれらのプラットフォームにも対応しています。
AI動画生成市場におけるGrok 1.5の存在
2026年現在、AI動画生成ツールの競争は激化しており、複数のプレイヤーが音声品質・モーションの精度・生成速度の改善を競っています。
Grok Imagine Video 1.5が注目される理由は、速度・品質・音声の3軸を同時に改善した点にあります。特に「音声とモーションを同一パスで生成する」アーキテクチャは、後処理によるズレを構造的に減らすアプローチであり、実用面での優位性があります。また、Projects・マルチエージェント実行などのワークフロー機能の充実は、個人利用にとどまらず制作チームや企業での本格採用を見据えた設計といえます。
一方で、生成コストや長時間動画への対応状況など、商用利用における詳細なスペックは引き続き確認が必要です。制作ワークフローへの組み込みを検討する際は、xAIの公式ドキュメントや料金体系もあわせて確認されることをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Q. Grok Imagine Video 1.5は無料で使えますか? Grok・iOS・Androidアプリでは1日5クレジットの範囲で試用できますが、永続的な無料プランはありません。本格利用にはSuperGrok(月$30)またはAPI経由の従量課金が必要です。詳細な料金はxAI公式サイトをご確認ください。
Q. 前バージョンとの主な違いは何ですか? 主な改善点は「音声品質の向上・モーションの安定性・生成速度の約2倍化」の3点です。Video 1.5 Fastは6秒・720pの動画を約25秒で生成でき、前バージョンの40秒以上から大幅に短縮されています。
Q. APIで生成できる動画の長さに上限はありますか?
公式のコード例では duration=10(10秒)が示されています。詳細な上限値はxAIの公式ドキュメント(docs.x.ai)でご確認ください。
まとめ
Grok Imagine Video 1.5は、AI動画生成の「音声・モーション・速度」という核心的な3要素を同時に向上させたモデルです。Video 1.5 Fastによる約25秒での生成速度は、クリエイティブな試行錯誤のサイクルを大幅に短縮する可能性を持っています。
参照ソース一覧
- xAI 公式ブログ:https://x.ai/news/grok-imagine-video-1-5