Perplexity、AI特許リサーチエージェントを発表

Perplexity、AI特許リサーチエージェントを発表

Perplexity、AI特許リサーチエージェント「Perplexity Patents」を発表

― 自然言語で特許検索が可能に、無料で利用開始 ―

AI検索プラットフォームPerplexityは2025年10月30日、特許検索に特化したAIツール「Perplexity Patents」のベータ版を全世界に向けて公開しました。同社はこれを「世界初のAI特許リサーチエージェント」と位置づけています。

◆ どんなふうに良い?

◎ 自然な言葉での質問が可能です

複雑なキーワード検索を構築する必要がなく、「言語学習のためのAIに関する特許はあるか?」や「2024年以降の主要な量子コンピューティング特許は?」といった自然な質問をするだけで、関連する特許情報が返されます。会話形式で機能するため、より深く掘り下げたい場合はフォローアップの質問をするだけで、最初からやり直す必要がありません。複数の質問にわたってコンテキストが維持されます。

◎ 異なる用語でも関連特許を発見します

従来の特許データベースは完全なキーワードマッチングに依存していましたが、Perplexity Patentsは異なる用語が使用されていても関連する特許を識別できます。例えば「フィットネストラッカー」を検索すると、その正確な用語を含む特許だけでなく、「アクティビティバンド」「歩数計機能付き腕時計」「健康モニタリングウェアラブル」に関する結果も発見されます。これにより、厳密なキーワードマッチングでは見逃される可能性のある先行技術を発見できます。

◎ 特許文献以外の情報源も探索します

特許文献の検索だけに限定されず、必要に応じて学術論文、公開ソフトウェアリポジトリ、ブログなど、新しいアイデアや画期的な発見が最初に現れるその他の情報源も探索します。現代の先行技術は、ブログ、ビデオ、コンピューターコードなど、多様で非従来的な形式で存在しているためです。

◎ 政府の公式文書から直接情報を取得します

PerplexityのAIエージェントは政府からの公式文書を直接使用します。同社のポリシー・グローバル担当副社長Jerry Ma氏は、これにより「より信頼性が高く、豊かな体験につながる」と述べています。検索結果には関連する特許群がまとめて表示され、さらにインラインで閲覧できるビューアや、元の文書への直接リンクも提供されます。

◆ どうやって使う?

Perplexity Patentsは現在ベータ版として世界中で無料公開されています。ベータ期間中は全ユーザーが無料で利用可能で、ProおよびMaxサブスクライバーは追加の使用制限と詳細な設定オプションを利用できます。同社は、製品を正式版に移行する前に、初期ユーザーからのフィードバックを収集して製品を改良する予定です。

システムの背後では、AIリサーチエージェントが複雑なクエリを具体的な情報取得タスクに分解し、特許知識インデックスを使用してそれらのタスクを実行します。この特許知識インデックスは、同社のエクサバイト規模の検索インフラ上でホストされています。

◆ 開発の背景

Jerry Ma氏は「技術の進歩に関する情報のほとんどは、実際には特許の領域にのみ存在します。なぜなら、それは企業が製品をどのように構築し、イノベーションを進めたかの完全な詳細を開示する場所だからです」と述べています。

これまで発明家や実務家、研究者たちは、同じようなジレンマに直面してきました。無料ツールは表面的な参照情報しか表示せず、本当に重要な先行技術を見落としがちです。一方で、専門家向けのプラットフォームは情報の深さがあるものの、使いこなすには高度なトレーニングが必要で、利用料金も高額です。

従来の特許検索は「単一ターン型」の仕組みでした。ユーザーがクエリを送信し、システムが文書と照合し、結果を返す、という単純な流れです。これに対し、エージェント型AIは「マルチターン型」のアプローチを採用しています。問題を分解し、必要なデータを集め、検索戦略を立て、複数のクエリを通じて最適な答えへと段階的に近づいていきます。

◆ まとめ

  • 自然言語での質問が可能で、会話形式で文脈を保ちながら検索できます
  • 異なる用語でも意味的に関連する特許を自動で発見し、先行技術の見逃しを防ぎます
  • 特許文献だけでなく、学術論文やブログなど多様な情報源を探索します
  • ベータ版は現在無料で全世界に公開されており、誰でも利用可能です