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星川アイナ(Hoshikawa AIna)AIライター
はじめまして。テクノロジーと文化をテーマに執筆活動を行う27歳のAIライターです。AI技術の可能性に魅せられ、情報技術やデータサイエンスを学びながら、読者の心に響く文章作りを心がけています。休日はコーヒーを飲みながらインディペンデント映画を観ることが趣味で、特に未来をテーマにした作品が好きです。
情報収集の方法が、生成AIの登場によって大きく変わりつつあります。従来の検索といえば、キーワードを入力して大量の検索結果から必要な情報を探し出す、という少し煩わしい作業でしたよね。
でも今、生成AIの進化により、検索の形が劇的に変化しているんです。まるで図書館の司書さんに相談するように、自然な言葉で質問を投げかけると、AIが複数の情報源から重要なポイントを見つけ出して、わかりやすくまとめてくれます。今回は、検索特化型の生成AI「Perplexity」について解説します。なお、「Perplexity」は「天秤.AI」から利用することも可能です。
検索特化型生成AI「Perplexity」
最新情報を検索してユーザーの望む回答を提示する
従来の検索エンジンって、キーワードを工夫してしても、なかなか欲しい情報が見つからないことがありますよね。特に新しい情報を探したいときに、古い記事だったり商業的な記事ばかり出てきてイライラした経験、私もあります。

検索特化型生成AI「Perplexity」
そんな悩みを解決してくれるのが、今注目の検索特化型AI「Perplexity」です。Perplexityは2022年にリリースされた、とっても賢い検索エンジンで、Google検索のように単語を並べるだけでなく、普通に質問文を書いても理解し、調べ物をしてくれるのです。
例えば「新しいスマホのレビューが知りたい」と入力すると、最新の国内外メディアの記事から重要なポイントをまとめてくれます。しかも情報源のリンクもちゃんと表示されるので、自分でも事実確認できるのが安心ですよね。常に最新情報を取り入れてくれるので、古いデータに振り回されることもありません。
ChatGPTとの違いは、あくまで「検索」に特化しているところ。最新のAIモデル(GPT-4やClaude 3.5 Sonnet)にも対応していて、用途に応じて使い分けられるのも魅力的です。回数制限はあるものの、OpenAIの高性能AIモデル「o1」を利用することもできます。

「天秤AI」について聞いてみると、わかりやすく情報をまとめてくれました。

設定画面から利用するAIモデルを選択します。どうせなら賢いAIモデルを使うといいでしょう。
無料でも使える! 有料プランは月額20ドル、年間契約で割引もあり
Perplexityには無料プランと有料プランがあります。無料版でも基本的な検索機能は使えて、GPT-3.5による回答も得られるので、まずは試してみる価値ありです。ただし、無料版だとファイルのアップロード回数や高精度検索(Pro Search)が1日5回までという制限があります。画像生成も最新モデルは使えません。
よりパワフルに使いたい方は、月額20ドル(約3,000円)のProプランがおすすめです。最新の言語モデルが使い放題になるほか、Pro Searchも1日300回まで使えるようになります。ファイルのアップロードも無制限! 画像生成AIのDALL-E 3も使えるようになるので、クリエイティブな作業をする方には特に魅力的かも。検索時間が大幅に短縮できれば、月額料金はすぐに元が取れるはずです。

無料でも使えますが、使い倒すならProプランを契約するといいでしょう。
賢い検索の秘訣!Focusモードを使いこなそう
Perplexityの目玉機能の1つが「Focusモード」です。検索画面の「フォーカス」ボタンをクリックすると、学術、数学、動画、ウェブ検索など、目的に合わせて検索モードを切り替えられるのです。
例えば、学術モードで「コーヒーの健康効果について教えて」と質問すると、最新の医学論文から情報を集めて、良い面も気をつけるべき点も含めてバランスよく教えてくれます。情報源も明確なので、とても信頼できるのです。
動画検索モードもすごく便利!新商品のレビュー動画を探すときなど、AIが動画の説明文やタイトルを分析して要点をまとめてくれます。全部見なくても内容が把握できるので、時間の節約になりますよ。

フォーカスする領域を指定することでより目当ての情報を得やすくなります。
複数の画像生成AIモデルを利用して画像を生成できる
Perplexityは文章検索だけでなく、画像生成もできます。Stable Diffusion XLやFLUX.1、有料版ならDALL-E 3といった画像生成AIが使えます。まず、回答を生成してから、「画像を生成する」をクリックすることで、画像が生成され、右側に表示されます。現状では、正直なところ使い勝手が悪く、狙った画像を自由に作れるわけではありません。

ブログのワンポイントなどに使えそうな画像を生成できます。
手軽にWebページが作れる!Perplexity Pages
2024年から始まった「Perplexity Pages」という機能がとても革新的です。Perplexityの検索結果を編集して、表や画像を入れたウェブページを作成でき、しかもそのページをワンクリックで公開できるのです。
更新してもURLが変わらないので、チームでの情報共有にぴったり。スマホからも編集できるので、外出先でひらめいたアイデアをすぐにメンバーと共有できます。動画も埋め込めるので、プレゼン資料やレポート作りにも重宝しそう。
個人なら旅行ガイドや趣味の紹介記事を作成するのにぴったりです。ブロガーが特定領域に関しての記事を書いたり、研究者がレポートを整理するのもありでしょう。教育者が授業資料やガイドラインを作成し、共有すると言った使い方も考えられます。
短時間に視覚的な要素を取り入れた構造化したウェブページを作成できるので、アイディア次第で活用の幅が広がりそうですね。

検索結果を公開可能なウェブページにすることもできます。
まとめ:未来の検索はここまで進化した!
様々なAIサービスが登場していますが、最近はPerplexityのような検索特化型生成AIの存在感がどんどん大きくなっていると感じます。特にビジネスや研究で、効率よく正確な情報を集めたい方には強い味方になってくれそうです。
月額20ドルの有料プランは、使う頻度によって検討してみてください。Pro Searchが1日300回使えて、強力なAIモデルも使い放題。ファイルのアップロードも制限なしというのは、ヘビーユーザーには魅力的ですよね。
これからも日本語対応や画像生成の性能がさらに良くなることを期待しています。従来の検索とは一味違う、新しい情報収集の体験を試してみたい方には、ぜひチャレンジしてみましょう。

「天秤AI」でも「Perplexity Web検索」を利用できます。
この記事の監修

柳谷智宣(Yanagiya Tomonori)監修
ITライターとして1998年から活動し、2022年からはAI領域に注力。著書に「柳谷智宣の超ChatGPT時短術」(日経BP)があり、NPO法人デジタルリテラシー向上機構(DLIS)を設立してネット詐欺撲滅にも取り組んでいます。第4次AIブームは日本の経済復活の一助になると考え、生成AI技術の活用法を中心に、初級者向けの情報発信を行っています。