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【NotebookLM】周りと差を付けるプロンプト7選【ビジネス向け】
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- 1.王道のビジネス・コンサル風
- 2. TED Talks風(インパクト重視)
- 3. 高級ホテル・ラグジュアリー風
- 4. 学術論文・アカデミック風
- 5. スマホアプリUI・フラットデザイン風
- 6. 異素材ミックス・ビジネス漫画風(★筆者お気に入り)
- 7.戦略コンサル「ロジカル・モノトーン」
- まとめ:スライドに"魂"を入れるコツは「型」と「意図」
- ①「この資料の勝ち筋」を決める
- ②「誰が見て、何を決める資料か」を固定する
- 迷ったらこれ:用途別おすすめ早見表
- 実務で効く小技:プロンプトは「型+ルール+禁則」で強くなる
- 注意点:AI生成スライドの落とし穴(ここだけは絶対)
- ① 数値・固有名詞のミス
- ② "言ってないこと"を言い出す
- ③ 文字量の最適化が甘い
- すぐ使える:コピペ用"万能追記"テンプレ
- おわりに:AIで作るからこそ、"人の意図"が価値になる
筆者 ヤガシロ / GMO天秤AI株式会社
2016年にGMOインターネットグループ入社。法人営業を軸にWeb集客・SaaSの新規事業立ち上げやRPA事業の再建を経験。企画・業務設計・CSまで横断するジェネラリスト視点で、AIを企業の課題解決に活かしている。
こんにちは、GMO天秤AI株式会社のヤガシロです。
突然ですが――
AIで作られたスライドって、一発で分かりますよね?整ってはいるのに、どこか無味乾燥で、「はいはい、AIね」ってなんとなーく気持ちが冷めるやつ。
私は仕事柄、営業提案やセミナー登壇用にスライドを大量に作ります。もちろんAIも使います、むしろ使わない理由がない。
その中でも最近ヘビロテしているのがGoogleのNotebookLMです。
Tips:NotebookLMとは?
NotebookLMは、PDFやWebページ、メモなどの"ソース(根拠)"を読み込ませて、その内容を元に要約・整理・原稿化までやってくれる「資料づくりの相棒」みたいな存在です。
特に便利なのがスライドデッキ(Slide Deck)生成。NotebookLMの画面右側にある「Studio」パネルから「スライド資料」を選ぶだけで、読み込ませたソースをもとに"プレゼンの形"まで一気に組み上げてくれます。
しかも生成時に、けっこう細かく指定できます。
たとえば――
- 形式:文章量多めで資料として読める「詳細なスライド」か、話す前提の「プレゼンターのスライド」か
- 長さ:short / default / long
- 出力言語:日本語含め指定可能
- カスタム指示(プロンプト):アウトライン、対象読者、トーン、強調点などを自由に指定
生成したスライドはNotebookLM上でそのままスライドショー表示でき、共有やPDFダウンロードも可能です。
※AI生成なので、事実や図表のミスが混ざる可能性はある点だけ注意。
で、ここからが本題です。
NotebookLMでスライドを作るときに私が一番気を付けているのは、「魂を込める」こと。こだわりが薄いスライドを見せられると、聞き手からすると「AIに喋らされてる感」が出てしまって、心に刺さりません。(というか正直、読む気や聞く気が失せます......)
そこで今回は、表現力を上げるためのNotebookLMカスタムプロンプトを7つ紹介します。このプロンプトをベースに生成するだけで、スライドの説得力がグッと上がるはず。ぜひ参考にしてください。
補足:
それぞれで生成した実際のスライド画像を添えています。内容は私が2025年12月18日に登壇したイベント(*1)の発表内容です。
(*1 2025年EC業界の最終決戦!~年末最後のビジネスマッチング交流会~ 主催:株式会社ユニメディア)
1.王道のビジネス・コンサル風
信頼感を与えたい、ロジカルに説明したい時向け
| スタイル | マッキンゼー流のミニマル・ビジネス |
| おすすめ用途 | 事業計画、決算報告、提案書 |
| 形式 | プレゼンターのスライド |
プロンプト:
スタイル:マッキンゼー流のミニマル・ビジネス
- 配色は「ネイビー」と「白」を基調に、信頼感のあるデザインで
- 1スライドにつきメッセージは1つ(ワンスライド・ワンメッセージ)
- 箇条書きは最大3つまで。体言止めで簡潔に
- データやグラフがある箇所は、具体的な数値を強調して
- 結論(Action)を最初に持ってくる構成で
王道コンサル風スライドのサンプル
2. TED Talks風(インパクト重視)
聴衆を惹きつけたい、ビジョンを語りたい時向け
| スタイル | 高画質写真 × 極太ゴシック体 |
| おすすめ用途 | 基調講演、ビジョン発表、ピッチ |
| 形式 | プレゼンターのスライド |
プロンプト:
スタイル:高画質写真 × 極太ゴシック体
- 文字は極限まで減らす。読むスライドではなく「見る」スライド
- 背景は黒(ダークモード)。文字は白で大きく
- 感情に訴えかけるような、エモーショナルな写真を背景に指定
- 詳細な説明は省き、キーワードだけをドカンと配置
- 冒頭に「衝撃的な事実」や「問いかけ」のスライドを入れて
TED風スライドのサンプル
3. 高級ホテル・ラグジュアリー風
高単価な提案、VIP向け、特別感を演出したい時向け
| スタイル | 高級ブランドのカタログ・五つ星ホテル |
| おすすめ用途 | 富裕層向けサービス、不動産、ハイエンド商品の提案 |
| 形式 | 詳細なスライド |
プロンプト:
スタイル:高級ブランドのカタログ・五つ星ホテル
- 背景は「漆黒」または「濃紺」。文字は「ゴールド」や「シルバー」
- 余白を極端に広くとり、1ページの情報量をあえて少なくして高級感を出す
- 写真は暗めの照明で撮影された、質感のある高品質なものを使用
- アニメーションや派手な装飾は禁止。静寂と重厚感を重視
- 言葉遣いは丁寧かつ詩的に。品格のあるトーン&マナーで
高級ホテル風スライドのサンプル
4. 学術論文・アカデミック風
徹底的に真面目に、正確性を最優先したい時向け
| スタイル | 学会発表ポスター・科学論文(Science/Nature風) |
| おすすめ用途 | 研究開発(R&D)、大学での発表、技術詳細レポート |
| 形式 | 詳細なスライド |
プロンプト:
スタイル:学会発表ポスター・科学論文(Science/Nature風)
- 背景は白一色。文字は黒。装飾は最小限の「機能美」を追求
- フォントは明朝体やセリフ体を使用し、知的な印象を与える
- 図表(チャート)が主役。グラフは高精細で読み取りやすく配置
- 曖昧な表現は避け、「背景→手法→結果→考察」の順序を厳守
- 出典(Source)や参考文献を必ず明記するスペースを設けて
アカデミック風スライドのサンプル
5. スマホアプリUI・フラットデザイン風
現代的で、直感的にわかりやすく説明したい時向け
| スタイル | モダンなアプリUI、SaaSのダッシュボード |
| おすすめ用途 | DX推進、アプリ開発、業務フロー改善、マニュアル |
| 形式 | プレゼンターのスライド |
プロンプト:
スタイル:モダンなアプリUI、SaaSのダッシュボード
- スマホ画面やWeb画面のような、角丸のカード型レイアウト
- アイコンを多用して、文字を読まなくても意味がわかるように(ピクトグラム)
- 色は「鮮やかなブルー」や「オレンジ」をアクセントに使い、元気な印象に
- 複雑なプロセスは、ステップバー(Step 1 > Step 2 > ...)で可視化
- ユーザー体験(UX)を意識し、視線の流れがスムーズになる配置に
UIフラットデザイン風スライドのサンプル
6. 異素材ミックス・ビジネス漫画風(★筆者お気に入り)
2Dの漫画と3Dのマスコットを対比させ、視線を惹きつけるモダンなスタイル
| スタイル | 日本のビジネス漫画 × 実写コラージュ |
| おすすめ用途 | セミナー資料、サービス紹介、解説コンテンツ |
| 形式 | プレゼンターのスライド |
プロンプト:
スタイル:日本のビジネス漫画 × 実写コラージュ
- 人物と背景は「ミニマルな日本のビジネス漫画(線画+フラット塗り)」で描画
- マスコットのみ「実写・3Dの質感」のまま配置し、あえて異素材感を出す
- 背景色は真っ白ではなく「アイボリー(クリーム色)」、アクセントは「ネイビー」
- 見出しは極太ゴシック体を使用。文字サイズを最大化し、可読性を最優先に
- 概念(悩みや解決)は、漫画的な記号(絡まる線やパズルなど)で図解する
異素材ミックス漫画風スライドのサンプル
7.戦略コンサル「ロジカル・モノトーン」
最も汎用性が高く、「頭が良さそう」に見えるシンプルな王道スタイル
| スタイル | マッキンゼー、BCG風の戦略資料 |
| おすすめ用途 | 経営会議、提案書、課題解決のプレゼン |
| 形式 | プレゼンターのスライド |
プロンプト:
スタイル:マッキンゼー、BCG風の戦略資料
- 配色は「白・黒・グレー」を基本に、強調色として「深い青」を1色だけ使う
- 装飾は一切排除。線と四角形だけのストイックなデザイン
- ヘッダー(スライド上部)にそのページの結論(メッセージライン)を必ず書く
- 箇条書きは「・」ではなく、ロジックツリーのような階層構造で
- フォントはメイリオやゴシック体の太字を使い、視認性を最優先に
ロジカル・モノトーン風スライドのサンプル
まとめ:スライドに"魂"を入れるコツは「型」と「意図」
ここまで7つのカスタムプロンプトを紹介しましたが、言いたいことはシンプルです。
NotebookLMのスライド生成は優秀。だけどそのまま出すとAIっぽくなる。
逆に言うと、「どう見せたいか(型)」をプロンプトで決めてあげるだけで、表現力は一気に上がります。
AIっぽいスライドって、だいたい共通点があります。
- 文字の温度が一定(感情も緩急もない)
- 重要なメッセージが埋もれる(全部同じ強さ)
- スライド全体の"意図"が見えない(結局何が言いたいの?になる)
なので私は、NotebookLMにスライドを作らせる前に、必ずこの2つを先に決めます。
①「この資料の勝ち筋」を決める
- 信頼感で押すのか
- 感情で引き込むのか
- 特別感で魅せるのか
- 正確性で納得させるのか
- 直感で理解させるのか
- "見たことない"で惹きつけるのか
②「誰が見て、何を決める資料か」を固定する
同じ内容でも、見る相手が変われば最適なスライドは変わります。(社内向けの正確性が、顧客向けには"重い"こともあるし、その逆もある。)
迷ったらこれ:用途別おすすめ早見表
時間がないとき用に、ざっくり結論です。
- 堅い提案・役員に見せる → #1 王道コンサル風
- 会場やウェビナーで惹きつけたい → #2 TED風
- 高単価・VIP・ラグジュアリー商材 → #3 高級ホテル風
- 技術/研究/エビデンス最優先 → #4 アカデミック風
- プロダクト/業務フローを直感で伝える → #5 UIフラット風
- "印象に残す"解説セミナー → #6 異素材ミックス漫画風
- とにかく外さない営業資料 → #7 ロジカル・モノトーン
(私は最近、セミナー資料で#6を多用してます。結構評判いいです。)

スライド作成の前に必ず決める2つの”軸”
実務で効く小技:プロンプトは「型+ルール+禁則」で強くなる
今回の7つ、よく見ると全部この構造になってます。
1. スタイル(型):例)マッキンゼー風、TED風、論文風
2. ルール:例)ワンスライド・ワンメッセージ/箇条書きは最大3つ
3. 禁則:例)装飾禁止/アニメーション禁止/曖昧表現禁止
特に効くのは禁則です。AIは"盛りがち"なので、禁止事項を入れるだけで一気に締まります。
注意点:AI生成スライドの落とし穴(ここだけは絶対)
NotebookLMに限らず、AIスライドでやらかしやすいのはこの3つ。
① 数値・固有名詞のミス
それっぽい数字を置いてくることがあります。数字・日付・社名・実績値は必ず原典(ソース)で再確認してください。
② "言ってないこと"を言い出す
要約が強すぎると、ニュアンスが変わることも。特に提案書だと致命傷なので、言い切り表現のチェックは必須です。
③ 文字量の最適化が甘い
生成されたままだと、登壇用に重すぎたり、逆に資料として薄かったりします。「詳細なスライド」or「プレゼンターのスライド」の選択はきちんとやりましょう。
すぐ使える:コピペ用"万能追記"テンプレ
最後に、7つのどれに足しても強くなる「追記パーツ」を置いておきます。(プロンプト末尾にそのまま貼る用)
追加指示:
- 冒頭に「結論スライド」を1枚入れて(この資料で一番言いたいこと)
- 各スライドの上部にメッセージラインを必ず置く(1文で言い切る)
- "言い切り"は強めに。ただし根拠がない内容は断定しない
- 数値/固有名詞/実績は、ソースに存在するものだけを使う
- 最後に「次のアクション(ToDo)」スライドを入れる
これを足すだけで、AIっぽさが薄れて「人が作った感」が出やすくなります。そして作り手の脳内も整理されます。
おわりに:AIで作るからこそ、"人の意図"が価値になる
AIがスライドを作れる時代に、差がつくのは「デザインスキル」よりも、この資料で相手をどう動かすか"という意図の設計だと思っています。
NotebookLMは、その意図をスライドに落とすスピードがとにかく速い。だからこそ、今回の7つみたいに型を持っておくと、毎回の資料がブレなくなります。
AIを使うことが悪いのではありません、何も考えずにAIを使うことが悪いのです。
これが私の言いたいことです。
まずは1つ、あなたの用途に一番近い型を選んで試してみてください。同じ内容でも、見え方と伝わり方が驚くほど変わるはずです。
著者:ヤガシロ / GMO天秤AI株式会社
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