生成AI
Google Mixboardに Nano Banana Pro搭載
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アイデアボードがプレゼン作成ツールへ進化します
2025年12月、GoogleはAI搭載のボードツールMixboardの大型アップデートを発表しました。
最新の画像生成モデルNano Banana Proの搭載により、テキストからの画像生成や自然言語による編集機能が“スタジオ品質”へと強化されました。さらに、ボード上のアイデアからプレゼンテーションを自動生成する新機能も追加されました。
◆ どんなところが良くなった?
◎ テキストから高精細な画像を生成
Gemini をベースにしているため、従来よりも美しく、忠実度の高いビジュアルを生成可能に。ボード全体のテーマやトーンを理解し、統一感のある画像を作り出せます。
◎ 自然言語で直感的に画像編集
「背景を夕焼けにして」「もっと明るい雰囲気に」といった指示で、画像をそのまま編集できます。複数の画像合成や、Tシャツへのロゴ配置などのモックアップ作成にも対応。
◎ ボードからプレゼンテーションを自動生成
右上の「Transform」ボタンから実行可能。ボードにある画像・メモ・PDFなどをAIが自動で引用し、構成から台本まで一気に仕上げてくれます。
◎ PDF・HEIC・TIFFなど新しいファイル形式に対応
既存の資料やiPhoneで撮影した写真をそのまま取り込めます。デバイスのカメラと連携した写真の直接アップロードにも対応しています。
◎ マルチボードプロジェクトで一元管理
ブレスト用、資料まとめ用、最終ビジョン用など、用途別に作成した複数ボードをひとつのプロジェクト内で一元管理できます。キャンバスサイズも従来の4倍に拡大されました。

冬のインテリアイメージボードを作成し、ファブリックの追加や昼・夜の時間の変更をしてもらいました。
◆ どうやって使う?
Google Mixboardは、Googleアカウントがあれば無料で使えます。
- Google Labs(https://labs.google.com/mixboard)へアクセス
- Googleアカウントでログイン
- プロンプト入力またはテンプレートから新規プロジェクトを作成
- 画像の生成・アップロード・編集を自然言語で実行
- プレゼン生成は「Transform」ボタンから(ある程度の素材が必要)
インターフェースは英語ですが、日本語のプロンプトでも問題なく動作します。
◆ 開発の背景
Google Mixboardは2025年9月にGoogle Labsの実験プロジェクトとして公開され、10月末には日本を含む180以上の国・地域で利用可能になりました。
当初は「アイデアを可視化するムードボード」が主用途でしたが、今回のアップデートにより、アイデア発想・整理から資料作成までをワンストップで完結できるツールへと進化しました。
Nano Banana Proは高品質かつ高速な生成を両立しており、ストレスなく作業を進められる点も特徴です。デザイン経験がなくても、アイデアさえあれば魅力的な資料を作れる——まさにクリエイティブワークの民主化を象徴するアップデートと言えるでしょう。
◆ まとめ
- Nano Banana Pro搭載により、画像生成・編集が「スタジオ品質」に強化
- ボードからプレゼン資料を自動生成する機能を追加
- PDF・HEIC・TIFFなど新形式に対応し、既存資料の活用が容易に
- マルチボードプロジェクトで複数ボードの一元管理が可能に
