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- GPTs(My GPTs・カスタムGPT)とは?
- GPTsで作れるツールの例
- GPTsの利用料金
- GPTsの特徴
- コーディング不要でオリジナルChatGPが作れる
- 外部のさまざまなサービスとAPI連携できる
- 開発ツールを公開できる
- GPT Storeで検索や販売できる
- My GPTsの使い方・作り方7ステップ
- 1:ChatGPTにアクセスする
- 2:GPT Builderを立ち上げる
- 3:作りたいGPTsの概要や目的を伝える
- 4:GPTsのタイトル・アイコンを決める
- 5:詳細設定や・注意点を決める
- 6:動作や設定を確認する
- 7:公開・非公開の設定
- GPTsの活用例
- データ分析・調査
- カスタマーサポートの自動化
- スケジュール管理
- Q&Aのリストアップ
- プログラミングのコード生成
- まとめ
AI技術は日々進化し、新しいバージョンや新機能が登場しています。
ChatGPTを提供するOpenAIが発表した「GPTs(My GPTs・カスタムGPT)」も、その一つです。
GPTsでは、ChatGPTをベースにカスタマイズを行い、特定の目的や用途に特化したAIチャットボットを誰でも簡単に作成できます。
しかし、「GPTsって何ができるの?」「どうやって作ればいいの?」という疑問を持つ人も多いでしょう。
そこでこの記事では、ChatGPTの新機能であるGPTsを使ったMy GPTsの作り方や活用例をわかりやすく解説します。
ぜひ記事を最後までチェックして、GPTsを効率的に使いこなしAIの力を最大限に活用してみてください。
GPTs(My GPTs・カスタムGPT)とは?
GPTsとは、誰でも簡単にオリジナルのAIチャットボットが作れる機能のことです。
専門的なプログラミングスキルや知識がなくても、AIと対話の流れに沿って進めるだけで、手軽にオリジナルAIチャットボットの開発や公開ができます。
My GPTsやカスタムGPTとも呼ばれ、ChatGPTを開発・提供するOpenAIが2023年11月7日(日本時間)に発表して以来、すでに多くの人々がオリジナルのAIシステムを開発しています。
GPTsで作れるツールの例
GPTsを使って作成できるツールは多岐にわたります。以下にいくつかの例を挙げてみましょう。
- プロジェクト管理アシスタント……タスク管理、スケジューリング、進捗報告をサポートする
- 創作支援ツール……小説や脚本の執筆、アイデア出しをサポートする
- コーディングアシスタント……特定のプログラミング言語やフレームワークに特化しコードの生成や最適化、デバッグのサポートなどを行う
- マーケティングアシスタント…… SEO対策やコンテンツ作成、ソーシャルメディア戦略などをサポートする
- ネット炎上リスク分析……文章を読んでインターネット上で炎上するリスクを分析しアドバイスする
この他にも、「お笑い芸人のように漫才するAI」「商品やサービスのセールスをするAI」や、強引な理屈でユーザーの意見に反論するAIの『論破くん』といったユニークなものも数多くあります。
想像力次第でさまざまなツールを作ることができるため、ぜひ活用してみましょう。
GPTsの利用料金
現在GPTsの「利用のみ」であれば無料ユーザーでも利用できます。
利用だけでなく自分でGPTsを開発したい場合は、有料プランである「ChatGPT Plus」や法人向け有料プランの「ChatGPT Team」「ChatGPT Enterprise」での契約が必要です。
これまでもオリジナルのチャットボットを作成できるシステムはありましたが、高額な初期費用や使用料がかかってしまっていました。
しかし、個人向けの「ChatGPT Plus」の場合、月額$20ドル(日本円で3,000円ほど)とかなり手頃な価格となっているため、たくさんの人が利用できるようになっています。
GPTsの特徴
GPTsには、以下のような魅力的な特徴があります。
- コーディング不要でオリジナルChatGPが作れる
- 外部のさまざまなサービスとAPI連携できる
- 開発ツールを公開できる
- GPT Storeで検索や販売できる
ここからは、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
コーディング不要でオリジナルChatGPが作れる
GPTsの最大の特徴は、プログラミングスキルがなくても、誰でも簡単にカスタムAIを作成できる手軽さです。
通常であれば「自分でAIチャットボットを作りたい」と思ったら、プログラミング知識や自然言語処理技術、UX(ユーザーエクスペリエンス)設計スキルなど知識を身につけることから始めなければいけません。
しかし、GPTsの場合は専門知識は必要ありません。
コーディング(プログラミング言語を使ってソースコードを作成すること)不要で、AIとのチャット形式の対話を通じて直感的にカスタマイズできます。
外部のさまざまなサービスとAPI連携できる
GPTsは外部のサービスやAPIと連携することで、その機能をさらに拡張できることも魅力です。
例えば、天気予報APIと連携させて地域名を入力することで詳細な天気の情報に答えるようにしたり、Googleスプレッドシートのデータを読み込ませて動かしたりすることも可能です。
目的に合わせたAPI連携を行えば、より個人のニーズに合わせたレスポンスができるようになるでしょう。
設定も簡単で、GPTsの「Actions」機能で「新しいアクションを作成」を選択すると外部APIとの連携設定が行えます。
API経由で情報を取得するため、ハルシネーション(AIが事実とは異なる情報を生成すること)の軽減につながることもメリットです。
開発ツールを公開できる
GPTsで自分が作成したカスタムAIは、他のユーザーと共有したり、公開したりすることも可能です。
例えば、自社の業務に活用できるAIを会社内など組織内で共有すれば、業務効率化につながります。
また、 GPTsを公開することで多くのユーザーからフィードバックを得られれば、GPTsの品質向上につながるでしょう。
GPT Storeで検索や販売できる
2024年1月10日には、GPTsの検索や販売ができるプラットフォーム「GPT Store」の提供がスタートしました。
将来的にはGPT Storeでの収益を得られるプログラムが開始予定とされており、すでにアメリカの一部の開発者にテストとして収益化についての案内が届いているといいます。
OpenAIは今後はより多くの人も収益化ができるようにしたいと声明を出しているため、GPTs販売を考えている方は最新情報をチェックしておきましょう。
My GPTsの使い方・作り方7ステップ
自分のオリジナルのMy GPTsの使い方や作り方は、以下の7ステップで進めます。
- ChatGPTにアクセスする
- GPT Builderを立ち上げる
- 作りたいGPTsの概要や目的を伝える
- GPTsのタイトル・アイコンを決める
- 詳細設定や・注意点を決める
- 動作や設定を確認する
- 公開・非公開の設定
簡単な手順で作成できるので、ぜひ作成してみましょう。ここからは、それぞれのステップごとに詳しく解説していきます。
1:ChatGPTにアクセスする
まず、ChatGPTの公式サイトにアクセスし、ChatGPT Plusなど有料プランのアカウントでログインしましょう。
GPTsの利用のみであれば無料版でもできますが、My GPTsを作成したい場合は有料プランの利用が必要です。
アカウントを持っていない場合は「サインアップ」から登録を済ませます。
2:GPT Builderを立ち上げる
続いては、My GPTsの作成ツールであるGPT Builderの立ち上げです。
左メニューの上部にある「GPT を探す」をクリックしてから、画面上部の「+GPTを作成する」をクリックすると、GPT Builderが表示されます。
この時点で無料プランで利用中の場合は、「現在のプランをアップグレードする」という案内が出るため案内に沿って契約を済ませましょう。
3:作りたいGPTsの概要や目的を伝える
GPTsの作成方法は大きく分けると「対話形式」「設定値入力形式」がありますが、ここではより簡単な「対話形式」での作り方を紹介します。
対話形式はその名の通り、AIとユーザーが会話をしながらGPTsを作成します。
AIから何を作りたいか質問されるため、どんなGPTsを作りたいかを入力しましょう。
例えば「一発ギャグを行ってくれるAIチャットボット」「ゲーム開発のコードを提案してくれるAIチャットボット」などです。
なお、GPT Builderの返答は英語になることがありますが「これ以降は日本語で返信してください」と指示すれば日本語で返信してくれます。
4:GPTsのタイトル・アイコンを決める
次に、GPTsのタイトルやアイコンを決めます。
タイトルは自分で決めてもOKですが、AIに提案してもらうことも可能です。
タイトルが決まるとAIがアイコン画像を作成してくれるので、問題なければ「OK」などと伝えると次のステップへ進みます。
イメージと合わない場合は「作り直してほしい」と指示すると新しいアイコンの提案をもらえます。
5:詳細設定や・注意点を決める
アイコンが決まったら、GPTsの詳細な設定や注意点を決めます。
- GPTsの応答スタイル(フォーマルかカジュアルか、詳細か簡潔かなど、)
- 行うべきでない行動
- 扱うべきでない話題
- 強調すべき情報 など
AIから質問されるので、上記の質問について詳しく回答していきましょう。
例えば「専門用語はなるべく使わず誰にでもわかりやすい言葉で回答する」であったり、逆に「専門家が解説するような表現で回答する」といった指定もできます。
後で修正も可能なため、気軽に設定してみましょう。
6:動作や設定を確認する
ここまでの設定が完了したら、実際にGPTsを試用して動作を確認してみましょう。
AIが指示をどのように解釈し、回答をするかは実際に確認しなければわからないため、トライアンドエラーでブラッシュアップさせる必要があります。
「Configure」の「Knowldge」からファイルをアップロードして特定の知識を学習させたり、「Actions」から外部APIを呼び出して自分好みにカスタマイズしてみてもいいでしょう。
7:公開・非公開の設定
基本設定が済んで保存が完了したら、GPTsの公開・非公開設定を行いましょう。
- 私だけ(非公開)
- リンクを持つ人のみ(リンクを教えた特定の人にのみ公開)
- 公開(全員に公開)
いずれかを選択後「確認」ボタンを押したら設定完了です。
GPTsの活用例
GPTsは、データ分析・調査をはじめ、カスタマーサポートの自動化やスケジュール管理などさまざまなことに活用できます。
データ分析・調査
GPTsは、大量のデータを素早く分析・調査できます。
社内データを取り込んで「市場動向の分析と予測」「競合他社の製品やサービスの比較」「消費者行動パターンの分析」を行うなど、人間では時間がかかる膨大なデータ処理をGPTsに任せれば、業務効率化が可能です。
カスタマーサポートの自動化
24時間365日稼働可能なカスタマーサポートアシスタントとしてGPTsを活用する手法もあります。
例えば、よくある質問(FAQ)への自動回答、製品やサービスの使い方の説明、トラブルシューティングのガイダンスなどです。
事前にFAQや自社のマニュアル、サンプル応答などを用意しておけばより精度の高い回答ができるようになるでしょう。
スケジュール管理
Googleカレンダーなどからスケジュールのデータを取得し、個人や組織のスケジュール管理を効率化するGPTsも作成できます。
リマインダーの設定と通知、ダブルブッキングしている予定の通知、最も効率的なスケジュールの提案、タスクの優先順位付けなど目的に応じた機能を設定することで、スケジュール管理の手間を減らせるでしょう。
スケジュールに合わせてメールを自動的に送信するような設定も可能です。
Q&Aのリストアップ
GPTsは、特定のトピックのQ&Aリストを作りたいときにも便利です。
自社の情報を読み込ませたうえで、「ユーザーから寄せられると考えられる質問」や「それに対する回答」をリストアップしてもらうことで、自社のカスタマーサポートの効率化や顧客満足度向上につながるでしょう。
新しい情報や変更点があった場合も、GPTsを使って自動でリスト化すれば人間の手間を大幅に減らしつつ、最新の状態を保てます。
プログラミングのコード生成
プログラミングに特化し、コードを生成するGPTsを作成することも可能です。
コードの生成やデバッグの他、プログラミングの不明点について質問に対応してくれるGPTsの作成も可能で、プログラミングの学習にも役立てられます。
まとめ
GPTsは、AIの力を誰もが簡単に活用できるようにした革新的なツールです。
コーディング不要で作成でき、外部サービスとの連携も可能なGPTsは、ビジネスや日常生活のさまざまな場面で活用できます。
データ分析、カスタマーサポート、スケジュール管理、Q&A作成、プログラミングサポートなど数多くの作業に活用できるため、GPTsを有効活用することで、業務効率の向上や問題解決の迅速化が期待できるでしょう。
天秤AIでは、ChatGPTやGemini、Claude、Perplexityなど複数のAIから同時に回答を生成可能です。
GPTsの作成で困ったことがあった場合も、天秤AIを使えば一度に6つのAIから同時に回答を得て、スムーズに作成が進められます。効率的なAI活用が行いたい方はぜひ天秤AIをご利用ください。