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ChatGPTがリリースされた2022年11月以降、さまざまな生成AIが誕生し世界中の注目を集めることとなりました。
簡単な質問に対して精度の高い回答が返ってくるため、企業としてChatGPTを取り入れられないかと考える担当者の方も多いでしょう。
この記事では、ChatGPTの導入方法や具体的な活用方法、活用事例などを紹介します。
企業としてChatGPTを導入したいと考えている方、どのように活用したらいいかわからない方は、ぜひご覧ください。
ChatGPTの導入方法
ここからは、ChatGPTの導入方法について紹介します。
ブラウザから利用
活用しやすい方法として、ブラウザから利用する方法があります。
ブラウザからの利用は、『ChatGPT』にアクセスしてログインし、メッセージボックスに対話したい内容を入れて送信するだけですぐに返答がきます。
アカウントを作成しないで使用することも可能となるため、まずはどんなものなのか使用してみたいと考えている方は、アカウントを作成せずに利用してみるのもよいでしょう。
ただし、ログインしない方法だと文字数などに制限があることには注意が必要です。
また、ログインして利用する場合も、無料版と有料版があり、以下のような違いがあります。
無料版 | 有料版 | |
---|---|---|
使用モデル | GPT-3.5 | GPT-4 |
月額料金 | 無料 | 20米ドル |
文字数制限 | 最大2,048文字 | 最大4,096文字 |
利用可能数 | 1分あたり最大60リクエスト 1日4,000回まで | 1分あたり最大600リクエスト 1日100,000回まで |
回答速度 | 速い | やや遅い |
プラグインの利用 | 不可 | 可 |
画像生成 | 不可 | 可 |
自社に合った方法を模索中であればまずは無料版から、文字数などの制限を解除したいのであれば有料版に登録するとよいでしょう。
ChatGPTを活用したサービスを利用
ChatGPTを活用したサービスを利用する方法もあります。
例えば、以下のようなサービスがおすすめです。
サービス名 | サービス内容 | 料金 |
---|---|---|
SiteGPT | 自社専用のAIチャットボットが自動作成できる |
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tl;dv | 会議を自動で録音・文字起こしできる |
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SlidesGPT | プレゼン資料を自動で作成できる |
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Yaara | コンテンツ制作を自動化できる |
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このようにさまざまなサービスが存在するため、社内で活用できそうなサービスを探して導入するのもよいでしょう。
APIを利用してシステム構築
APIは『Application Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)』の略で、ソフトウェアやプログラムの間をつなぐインターフェース(境界面・接点)のことです。
ブラウザからしか利用できなかったChatGPTも、ChatGPT APIが登場したことによって、開発者が他のプログラムとChatGPTを連携させることが可能になりました。
社内にエンジニアが在籍している場合は、新たなビジネスチャンスにもつながるシステム構築を手がけるのも一つの方法です。
ChatGPTを企業で導入する流れ
STEP1: 活用方針を決定する |
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STEP2: 利用環境を構築する |
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STEP3: 試験開発・試験運用 |
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STEP4: 本開発 |
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まずは自社のChatGPTをどのように活用していくのか、活用した際に何がゴールになるのかといった方針を決めておくことが重要です。
市場の動向をリサーチし、自社で活用した場合どのようなメリットが発生するか、デメリットは何かなどを整理してみましょう。
ChatGPT導入後の具体的な活用方法
文章の要約や校閲・校正
ChatGPTは、長文のレポートや大量のテキストなどを要約できるため、そのような文章を扱う現場で作業を効率化できます。
例えば、インターネットで収集した口コミをまとめる、新規プロジェクトに対する社員の意見をまとめるなどといった場面で役立つでしょう。
さらに、校閲や校正もChatGPTで行えるため、最終的に人の手でまとめた文章などをChatGPTで校閲し、誤字脱字をチェックするなどの文章作成時に便利です。
タイトル案やキャッチコピーなどのアイデア出し
SNS投稿用のタイトルや新商品のキャッチコピーなど、自然な文章でいくつかのアイデアを提示できるため、そのアイデアを軸にタイトルやキャッチコピーを作成できます。
アイデアを出す時間が削減できることで、他の業務に時間を割けるなど重要業務へのリソースを割り当てることができます。
また、プロンプト作成時にアイデアをいくつか出すよう指示することや、出来る限り詳細を伝えることで、より正確なアウトプットが期待できます。
ただし、個人情報や機密情報などを入力しないよう気をつけましょう。
資料作成
文章生成に長けているChatGPTは、さまざまな資料を作成する際に活躍するでしょう。
会議の資料やプレゼン資料などをプロンプト次第で詳細まで丁寧にアウトプットしてくれます。
例えば、プレゼン資料なら構成案からスライドの作成まで細かく行えます。
まず最初にプレゼン内容を入力し、そこから構成案を作成、その後構成案をもとにスライドを作成という流れです。
有料版であればグラフや図表の作成も可能となるため、必要な機能にあわせて有料か無料かを検討しましょう。
マーケティング(データ収集や分析・ニーズ調査)
ウェブサイトだけではなくSNSやYouTubeなどさまざまな媒体で情報を集めるとなると、複数の人員が必要となり時間もかかります。
しかし、ChatGPTを活用してデータの収集や分析を行えば、すべての情報源に目を通す必要がなく、ChatGPTが学習済みのデータの中から必要な部分をピックアップして回答してくれます。
ただし、新しい情報ではない可能性や、間違った情報である可能性があるため、精度の高い回答を得られるようプロンプトを作成することが重要です。
カスタマーサービス
しかし、ChatGPTとチャットボットを組み合わせて使用することで、人間が回答しているような自然な会話が成り立ちます。
よくある質問だけではなく、そこから派生するさまざまなユーザーの疑問に応えられるようになるため、顧客対応のある企業におすすめのサービスです。
プログラミング
ChatGPTは、プログラミングコードの記述を確認することもできるため、わからないコードやエラーコードなどを判定する際に役立ちます。
また、ソースコードを貼り付けてリファクタリングしたい部分をプロンプトで提示すれば、ソースコードのリファクタリングも効率的です。
プロンプト次第でさまざまな使用方法が考えられ、プログラミングコードの品質向上に効果的といえます。
研究開発
ChatGPTはデータを分析したり、さまざまな文献を調査したりできることに加え、研究の提案や実験のシミュレーションも可能です。
そのため、研究機関でも使い方次第で大幅に精度が向上することや、人時を削減できるでしょう。
翻訳
ChatGPTはさまざまな言語に対応しているため、翻訳してほしい文章を入力して、言語を設定すれば自動翻訳に対応できます。
企業によってはグローバル展開しているものの、言語の壁にぶつかっているケースもありますが、ChatGPTの翻訳機能を使用すれば、海外の顧客とのやりとりもスムーズです。
手書きメモ・画像の読み取り
ChatGPT4では、アップロードした手書きのメモや画像を読み取ることも可能です。
無料版のGPT3.5でも文字を読み取ることはできますが、正確に認識させたい場合は有料版を利用するのがおすすめです。
ChatGPTの企業・自治体の活用事例
会社名・自治体名 | 活用事例 |
---|---|
パナソニックホールディングス | アシスタントサービス『PX-GPT』を全社員に展開 |
NECグループ | 社内業務・研究開発・ビジネスで積極的に利用 |
三菱電機グループ | 文書作成やプログラムコードの生成 |
株式会社Realty Bank | 不動産AIチャットで住宅ローンの計算・不動産用語・土地の価格などへの回答が可能 |
株式会社MILIZE | 次世代金融アドバイスサービス『MILII TALK(β版)』で会話形式のお金に関する回答が可能 |
神奈川県横須賀市 | 文書作成・要約・アイデア創出に利用 |
福井県越前市 | 会議録作成・情報収集などに利用 |
外部向けに発信されているサービスは少ないものの、社内での文書作成や情報収集といった時間がかかっていた作業にChatGPTを導入することで、業務スピードの改善が期待できます。
ChatGPT導入時の注意点
ここからは、ChatGPT導入時の注意点を紹介します。
機密情報や個人情報の漏洩に注意する
ChatGPTは、入力された情報をすべて取り込み、回答の生成に利用するとされています。
そのため、機密情報や個人情報を入力してしまうと、作業データが学習されてしまい漏洩することにもなりかねません。
原則、機密情報や個人情報を入力しないようにするか、入力したデータを学習しないようにするオプトアウトを設定しておきましょう。
必ずファクトチェックを行う
2024年8月現在リリースされているChatGPTの最終学習は、無料版で2022年1月、有料版で2023年10月とされているため、最新の情報を学習しているわけではありません。
そのため、誤情報が回答として出力されてしまうケースも考えられます。
ChatGPTは人的リソースを大幅に削減できることがメリットですが、最終的なファクトチェックは人間の目で行う必要があるでしょう。
技術的な問題が発生した場合を考慮して導入する
例えば、ChatGPTが利用できないような技術的な問題が生じた場合、ChatGPTに依存しすぎていると業務効率が上がるどころか、ストップしてしまうことも考えられます。
そのため、トラブルやエラーが生じた際の対応方法も考慮したうえで導入することをおすすめします。
まとめ
ChatGPTは、現在手動で行っている業務を自動化できる可能性があり、さまざまな使い方があるためどのような職種の企業でも導入を検討することをおすすめします。
ただし、ChatGPT以外の生成AIが多く開発されている背景もあり、導入を迷っている方もいるでしょう。
天秤AIは、ChatGPT・Gemini・Claude・Llama・Perplexity・Mixtralとさまざまな生成AIの回答を同時に参照できるサービスです。
いくつかの生成AIを同時に利用することで、自社に合った生成AIを見分けることもできます。
これからChatGPTを導入したいと検討している方は、天秤AIを利用して検討材料にしてみてはいかがでしょうか。