ChatGPT
OpenAI、GPT-5.1 ProとCodex-Maxを発表。Atlasにも新機能を追加
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わずか2日間で、会話AI、開発支援、ブラウジングの3領域が同時進化
米国現地時間の11月18日〜19日の間に、OpenAIは3つの主要アップデートを発表しました。会話型AIの新時代を告げる「GPT-5.1 Pro」の全ユーザー展開、24時間連続作業も可能な次世代コーディングモデル「GPT-5.1-Codex-Max」、そしてChatGPT搭載ブラウザ「Atlas」への大規模機能追加です。それぞれ異なる領域に向けた進化ですが、いずれも「AIとの新しい付き合い方」を提示する意欲的な展開となっています。
◆ アップデート内容
◎ GPT-5.1 ProがすべてのProユーザーに開放されました
従来限定的だったGPT-5.1 Proが、ChatGPT Proプランの全ユーザーに本格展開されました。GPT-5.1 Proは従来モデルをベースに、会話の自然さと推論能力を大幅に向上。複雑な質問にも粘り強く対応し、専門用語を減らして分かりやすい説明を提供します。
トーン調整機能も強化され、フォーマルな文章からカジュアルな会話まで幅広く活用可能です。段階的ロールアウトが進行中で、数日以内に全Proユーザーがアクセスできる見込みです。
◎ GPT-5.1-Codex-Maxでは、開発作業がプロジェクト規模へ拡大します
GPT-5.1-Codex-Maxは長時間の複雑な開発タスクに特化した新モデルです。「コンパクション」という新技術により、膨大な量のコードを途切れずに扱えます。OpenAI内部テストでは24時間以上の連続タスク遂行が可能で、大規模コード整理、マルチファイル編集、長時間デバッグも支障なく実行。プログラミング能力テストでは77.9%を記録し、競合のGemini 3 ProやClaude Sonnet 4.5を上回る性能を発揮しています。
◎ ChatGPT Atlasが、より使いやすいブラウザへと進化しました
macOS向けChatGPT搭載ブラウザ「Atlas」では、垂直タブレイアウトの追加で複数タブの同時選択や最近使用タブへの切り替えが容易になりました。Google検索エンジンの設定、既存ブラウザからの拡張機能インポート、iCloudパスキー対応も追加。ChatGPTサイドバーの応答速度向上と挿入ボタンにより、執筆支援がよりスムーズになり、日常ブラウジングに自然にAIアシスタントが溶け込む設計です。
◆ どうやって使う?
GPT-5.1 Pro
ChatGPT Proプランのモデル選択画面から利用可能。段階的ロールアウトのため、表示まで数日かかる場合があります。従来のGPT-5 Proは90日間のレガシーモデルとして利用可能ですが、その後廃止予定です。
GPT-5.1-Codex-Max
Codex CLIツール、IDE拡張機能、クラウドダッシュボード、コードレビューシステムで利用可能。ChatGPT Plus、Pro、Business、Edu、Enterpriseプラン対象で、API経由アクセスも近日提供予定。Codex環境では従来モデルに代わるデフォルトとなります。
ChatGPT Atlas
macOSアプリ右上の「アップデート」ボタンから最新版を入手可能。垂直タブは「設定」→「一般」→「タブのスタイル」で有効化、Google検索設定も設定メニューから行えます。既存ユーザー向け拡張機能インポートは順次提供予定です。
◆ 開発の背景
GPT-5のリリース後に寄せられたユーザーフィードバックをもとに、「優れたAIは賢いだけでなく、会話していて楽しいものであるべき」という方針が明確化されました。GPT-5.1シリーズはこの理念を体現する改良版として知能指数(IQ)と感情知能(EQ)の両立を追求。GPT-5.1 Proへの全面展開により、月額200ドルのProプランユーザーに洗練された体験を提供します。
Codex-Maxは競合Gemini 3 Pro発表直後のリリースで、開発者向けAIツール市場の激しい競争を反映。OpenAI社内では95%のエンジニアが毎週Codexを使用し、導入後はコードレビュー提出数が70%増加するなど現場で大きな効果を上げています。
Atlasのアップデートはユーザーからの直接要望に応える形で新機能を開発しました。
◆ まとめ
- GPT-5.1 Proが全Proユーザーに展開され、自然で賢い会話体験を提供
- GPT-5.1-Codex-Maxにより、24時間連続作業も可能なプロジェクト規模開発支援を実現
- ChatGPT Atlasに垂直タブ、Google検索、iCloudパスキーなど実用的機能が追加
- 3つのアップデートが同時展開され、対話・開発・ブラウジング領域でAI体験が進化
